新しい学説2:新しい炎症論

炎症がひとたびおこれば、樹状細胞の前駆細胞が免疫応答の必要性の有無にかかわらず、好中球なみの早さで抗原の探査に駆けつける。そして、抗原の有無にかかわらず、前駆細胞は局所で成熟し、リンパ節まで遊走する。以上により、抗原が存在する場合には、非特異的な抗原処理のみならず、最短時間で免疫応答を惹起することができ、生体のリスクを減らすことができる。

病理学の炎症論で言われる「非特異的な炎症反応のあとにマクロファージやリンパ球が浸潤し、免疫応答が起こる」という2段階説は否定的になっている。

新しい学説2の図

左:ラテックス果粒を血管内投与後、肝臓に動員されたラットの樹状細胞前駆体 (赤、ラテックスを貪食している). 樹状細胞は6時間後には肝臓の門脈領域へ集まり(中)、12時間後に肝リンパに出現する(右)。(J. Exp. Med. 183 : 1865-1878, 1996)



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